関西発のファッションカルチャー誌「カジカジ」が、5月9日に発売した6月号をもって休刊した。
1994年に創刊した同誌は、大阪・アメリカ村を中心に関西のストリートカルチャーを発信。発行部数は約5万部で、2015年6月に発売した2015年7月号で月刊紙を廃止し、隔月誌に移行した。
人気のストリートスナップ「街の眼」などのコンテンツを展開。2014年からは創刊20周年を迎えたこともあり、年に1度のマーケットイベント「カジフェス」を開催してきた。
2020年6月号の巻頭企画では、2010年から2019年までの10年分をまとめた「街の眼」総特集を掲載。
巻末には10月号の特集を告知していたが、発行せずに突然の休刊となった。原因はここ数年の雑誌広告の不振、販売不振であろう。しかし、スタッフらは、「必ず帰ってきます」と再起を誓っている。
ストリート誌では、過去に、「オーリー(Ollie)」を発行する出版社、ミディアム(MEDIUM)が、2018年3月6日付で東京地方裁判所から破産開始決定を受けた。負債額は2億5,000万円だった。
その後、2020年3月に、広告代理事業を営む「トライアウト」が、旧ミディアム社の「グラインド(GRIND)」「オーリー(Ollie)」「パーク(PERK)」について事業譲受したと発表した。
「カジカジ」誌も、事業継承をする救世主が現れるか。(編集部)