コロワイドよる大戸屋ホールディングスへの敵対的買収が話題になっている。 現在、コロワイドは大戸屋株の約19%を保有する筆頭株主だ。2019年10月に大戸屋・創業家から、ほぼ全株を約30億円で取得した。大戸屋は約年商250億円ほどの企業で、コロワイドのほぼ10分の1程度の規模。筆頭株主だが、コロワイドの提案を大戸屋が聞き入れない為に、敵対的なTOB(株式公開買い付け)に発展していった。大戸屋は、池袋の大衆食堂から、グローバルチェーンに成長させた先代社長の三森久実氏が2015年に急逝して以来、現経営陣と創業家が跡目の争いで揉めていた。そこにコロワイドが買収を仕掛けた格好だ。買収成立後は、こだわりの店内調理を否定されてしまい、工場生産のセントラルキッチン方式を強要させた。
泥仕合となった買収劇の行方はどうなるか。(編集部K)